双極性障害で障害基礎年金2級を取得。年額約78万円を受給出来たケース

年代：30代、無職
住所：東京都
傷病名：双極性障害
決定した年金と等級：障害基礎年金2級
受給額：年額約78万円

相談内容

ご姉弟から相談があり、請求者ご本人とご姉弟同席で面談をしました。
高校卒業後の専門学校で教員から高圧的な指導を受け、ストレスから不眠、イライラ、不安感などが出始め、徐々に対人恐怖、被害妄想、激しい気分の落込みも出現し、通学できなくなり専門学校を退学。引きこもりがちとなり、家族の勧めで近くの精神科を受診。不安障害の診断を受けました。（20歳前の初診日）

以降症状の軽快と増悪を繰り返し、軽快していた時期はバンド活動やアルバイトなどできたが、抑うつ的な時期は何をする気も起きず、食欲もなく、入浴もしないような状態で、バンド活動やアルバイトも継続できませんでした。

薬が合わなかったり医師との相性の問題で病院を転々とし、6番目の病院で「双極性障害」と診断されました。
相談時は10番目の病院に通院中で、気分高揚・過活動と全身倦怠・抑うつを繰り返していた時期でした。

希死念慮により自傷行為を繰り返してもいました。本人は日常生活がほとんど営めない状態なので、姉が生活の全般を支えている状態でした。

相談から請求までのサポート

初診日から15年以上経過してましたが、幸いカルテ等残存していたので初診日証明「受診状況等証明書」は容易に取得できました。ドクターショッピングを繰り返していたので受診歴のある医療機関が10あり、病歴の整理と病歴申立書の作成には時間がかかりましたが、ご本人とご姉弟へのインタビューを何度も行ってご協力いただきました。

結果

障害基礎年金2級を取得、年額約78万円の受給となりました。障害認定日当時はかなり軽快していた時期で通院もごくまれにしかなく診断書の内容は障害認定されませんでしたが、裁定請求時の診断書が適正に認定されたので事後重症となりました。